初めは馬鹿っぽいなぁ～と思ったけど、校長が生徒を1対1で叱るシーンや生徒に嫌な事を聞いた時に出てきた単語などに感慨深いものを感じ「おっ」と思いました。ロックジャンルを黒板に書きだしてるのも「おっ」と思いました。何より子供達本人がガチで演奏してる指の動きに感動。歌ってるのも素晴らしいし。時間つぶしに手を付けた作品だったけど「当たり」でした。10年後の同窓会？動画まで探して見ちゃいました。星マイナス1なのは、結局お前が歌うんかーい、だった所(笑)

迎えに来た生徒達に「おまえらってパンクだな」と言ったシーンが何故か印象に残ってる。

冒頭からすると主人公のデューイはクズに感じられるし、実際落ちこぼれロッカーで金のために子ども達に嘘をついて利用するクズなんだけど15分だけ待って欲しい。ロックがどうとか共感できなくっていいから15分だけ耐えて欲しい。校長先生のロザリーがエミリーを叱っているシーン！もう面白い映画だって決まります。校長先生は教育熱心。でもそこまで強くしかっているわけではないのに生徒からは過剰に怖がられている。ああ、きっと主人公と接していくことで心が溶けていくんだなと感じさせる。いいんです！　だって真面目なことは他の先生が教えればいいのですから。みんなどこか抑圧された生活を送ってる。成績に縛られ、学校に縛られ、親に縛られ、自分で自分を抑えつけることに馴れきってしまっている。そしてそれは子どもだけではなく大人も同じように縛られてしまっているんだということが描かれる。恐怖の対象である校長先生本人ですら抑圧されている。「あの連中（保護者）よってたかって私に総攻撃！　絶対に失敗できない！　完璧にやらなくちゃ！　そのプレッシャーが一番忌み嫌っていたはずの人間に、私を変えてしまった・・・」子ども達一人一人に抱えている不満があって、でもロックのパワーで個性に変わっていく。成績のことしか頭に無かったサマー・ハサウェイですら「よし、お前は星50個だ！」「成績のためじゃないわ」と彼女の心の変化が感じられホッコリします。子ども達や校長先生だけでなく、デューイ自身も変化していく。教師としての喜びを知り、子ども達との間に育まれた絆の大切さを知る。しかし素性を偽り教師になりすまし続けるデューイに破綻の時がとうとう訪れる。そして子ども達にロックを教えていたデューイが落ち込んでいる中、子ども達から本当のロックを教えられる。デューイの教えていたロックは真に子ども達の心に根付き、他の誰かを解放する力にまでなっていた。自分で自分を縛って、よってたかる正義に少しの疑問を持ったとき、この映画を観て欲しい。ロックはただ『反抗』が目的なんじゃない。反抗の向こうに解放があって、解放が誰かの救いにつながっていくからこそロックなんだ！

主人公がクズ過ぎて最初の20分くらいちょっとキツいかなと思ったのですが、ロックバンドを初めてからが本番でした。生徒を信じ抜き褒めて伸ばす主人公の姿勢、生徒の悩みを真摯に受け止めバンドを通して解決していく姿がとても気持ちいい。そしてついには生徒だけでなく周りの人の中に溜まっていた鬱憤まで吐き出すロックパワー。最高です。まぁ実際のところやってることは教員資格も無いニートが友人になりすまして授業放棄で子供をロックバンド漬けにするという逮捕もののかなり最低なやつなのですが…最終的にはそんなヒヤヒヤもぶっ飛ばす解放感がありました。あくまでフィクションですので！でもそこら辺が気になる人には非常に受け付けない内容だなとは思います。そういう気持ちは否定しません。私はとても良い作品に出合えたと感謝しています。強いて言えば最後のステージで歌うのは主人公じゃなくて生徒の方が良かったかな。もちろん彼も素晴らしかったですが。

話は面白いし結末もホッとする。バンドやってた奴なら何となくわかるわーって言う言動もあって懐かしい気持ちになる。主人公のツレが気弱すぎて面白い。生徒たちは音楽の授業を見る限り管楽器奏者もいたので、どうせなら2.3人管楽器メンバーも追加しても良かったと思う。スリップノットみたいに、ドラムとは別のパーカッション専門パートもいていいかも。管楽器のバッキングも、ギターとベースのR.3rd.5th以外でコードトーンやナチュラルテンション分解しつつ、合間にオブリすれば問題ないだろう。ソロはギター×2、キーボード、管楽器、ベース、ドラム＆パーカッションとみんなでソロ回ししてみんなで盛り上がるシーンがあれば尚良し。そうなるとクラシックロックとは言い難くなるが、できるだけ多数の生徒に演奏に参加してほしかったとは思う。セキュリティとかバンド名付けただけの子とか、もう少し全生徒にスポットライトを当ててほしかった。まあみんなが皆、前線に出たいタイプとは限らないし、裏方向きの子もいるから仕方ないのかね。でももしセキュリティの子が「俺もステージで演奏したいのに」と思ってたら、と想像したら悲しくなる。エンディングは実際に演奏してそうだが、あの年であれならかなり上手い。レスポールの音がしっかりしてた。黒人の女の子もいい声すぎる。あと主人公の持ってる68年？のSGですが、売れば結構な値段つきそう。何度も見たが、見るたびに明るい気分になる映画である。アマチュアバンドのイベントであんなに客が来て盛り上がるアメリカめっちゃ楽しそう。

まさに画に描いたダメロッカーが金欠対策で偽り学校の先生になり子供らの才能を見出して　ロックの道へという感じの、ジャックブラック主演　学校と音楽とコメディジャンル作品男の転落からの成功？いや子供達と夢を掴んだ！　ジャックブラック昔はちょい役、クソ男、あらくれ　ちょっとだけ出ている！ジャッカルで悲惨な死に様を見せ　このデブのチビは何者だ？から始まりホリデイやガリバーなどで主役級まで上り詰めたところに興味があった。ジャックブラックが好きならこの作品を見ないといかんだろう。正直、違和感＝後半の子供らがバンド大会で演奏するまでの過程がちょっとケツが痒くなるような演出いや、これこそ映画だろ！まるで上級市民のようなすかした生徒の親も、我が子のステージに簡単に考えが変わるとことか想像どうり、たぶんこうなるだろうどおりに行きます。で、ひねり（偏屈）が無いがそれでもええやないかい心温かくなり、気持ちの良い作品であった。ジャックの顔芸がウザい？いや　逆にこれくらいあったからの作品だと思うこれがジャックブラックだよな。マジな恋愛や肉体系ヒーロー向きじゃないもん

楽器の演奏と歌の上手さが映画をより盛り上げてます。

明るくテンポよく最後まで楽しめたうだつの上がらない主人公が、友人とすり替わって金のために小学校に偽教師として赴任というベタな展開からドラマが動き出す普通に教師などできるわけもないが、たまたま音楽の授業を覗いたら生徒に才能があったので授業の名目でバンドの練習をやらせる…というのもご都合主義だがまあ飲み込める低評価レビューにもあるが主人公自体はクズなので好き嫌いは分かれると思うただ、子供達に音楽を教える姿を通して心底ロックが好きなのは伝わってくるので「嫌な奴」という感じはそれほどなかった目的自体は自分のためだが「このガキどもを利用してやるぜ」みたいな感じではなく真剣に音楽を教えようとする姿は好感も持てた友達の彼女の性格がけっこう酷いのだが、主人公を悪者に見せないためにより酷い、ひたすら主人公を攻撃する敵役として配置されたのかもしれない【もったいなかったポイント】・例えば一人になった時に子供達のことを考えてるようなシーンが一回でもあればもっと好きになれたと思う・序盤で主人公を追い出したバンドメンバーに一泡吹かせる場面は欲しかったやっつけるというより認めさせるみたいなそうじゃないと主人公に真の評価をする人物が作中にいないのでカタルシスを一つ損してる・エンディングの内容がよくわからなかった音楽塾みたいなことなのか、好きに遊んでるだけなのか塾なら塾で名言してくれた方が成長物語としてもハッキリしてよかった・いくら子供と言ってもあんな怪しいオッサンを誰一人として疑わないのは引っかかった・飲酒運転はアカン

クラシックロックは大事。精神は充分に伝わる。